抜け毛が増える季節とは?原因と対策を徹底解説
「最近、髪の毛がよく抜ける気がする…」そんな不安を感じる方は多いのではないでしょうか。実は抜け毛には“季節性”があり、特に秋口や季節の変わり目に増えると言われています。普段よりも抜け毛が多いと、「薄毛が進行しているのでは…」と心配になりますが、必ずしも異常というわけではありません。今回は、なぜ季節によって抜け毛が増えるのか、その原因と対策について詳しくお伝えします。
なぜ季節で抜け毛が増えるのか?
人間の髪の毛は1本1本に寿命があり、「成長期」「退行期」「休止期」を経て自然に抜け落ちます。1日に50〜100本程度の抜け毛は正常な範囲とされていますが、季節によってこの本数が増減します。その理由を見ていきましょう。
1. 秋(9〜11月)は最も抜け毛が増える季節
秋は1年の中で抜け毛が特に増える時期です。
その理由は、夏の強い紫外線や汗、皮脂の影響を受けて頭皮がダメージを蓄積しているからです。頭皮が日焼けすると乾燥や炎症が起こりやすくなり、髪の毛の成長サイクルが乱れます。その結果、夏に受けたダメージが秋に表れて抜け毛が増えるのです。
また、人間も動物と同じように“換毛期”のような働きを持つと考えられており、夏毛から冬毛への移行として髪の生え変わりが起こりやすいとも言われています。
2. 春(3〜5月)も抜け毛が増える
春も意外と抜け毛が増える季節です。冬の寒さで血行が悪くなり、髪に栄養が届きにくくなった状態が春に影響を及ぼします。また、花粉や黄砂などのアレルギー反応によって頭皮が刺激を受け、炎症が起きることも抜け毛の一因になります。
さらに、新生活や環境の変化によるストレスも春の抜け毛を増やす大きな要因です。
3. 冬(12〜2月)は乾燥による抜け毛
冬は湿度が低く、空気が乾燥しています。頭皮の乾燥はフケやかゆみを引き起こし、毛根の環境を悪化させます。その結果、髪の毛が抜けやすくなることがあります。
暖房による乾燥も重なるため、冬は頭皮の保湿ケアが欠かせません。
4. 夏(6〜8月)は紫外線と皮脂のダメージ
夏は強い紫外線と汗、皮脂の分泌増加によって頭皮環境が悪化しやすい時期です。頭皮がベタつき、毛穴が詰まりやすくなることで髪の成長が妨げられます。夏自体は抜け毛がそれほど目立ちませんが、この時期のダメージが秋の大量の抜け毛につながります。
季節ごとの抜け毛対策
抜け毛を完全に防ぐことはできませんが、頭皮環境を整えることで髪の健康を保ち、過剰な抜け毛を防ぐことは可能です。季節ごとの対策ポイントを紹介します。
秋の対策:夏ダメージのリセット
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頭皮をやさしく洗浄し、紫外線や皮脂汚れを取り除く
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保湿系の頭皮ローションや美容液で乾燥を防ぐ
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髪に栄養を届けるために、タンパク質・ビタミン・亜鉛を意識した食事を心がける
春の対策:アレルギーとストレスケア
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花粉や黄砂が頭皮に付着しないよう、外出後は髪を洗う
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ストレスをためないよう、適度な運動や睡眠を確保する
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血行促進のために頭皮マッサージを習慣にする
冬の対策:乾燥防止
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加湿器を使って室内の湿度を保つ
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頭皮用の保湿オイルやローションを取り入れる
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熱すぎるお湯でのシャンプーは避ける(38℃前後が理想)
夏の対策:紫外線予防
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帽子や日傘で頭皮を紫外線から守る
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皮脂や汗を溜めないように、シャンプーで清潔に保つ
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冷房による乾燥対策も忘れない
抜け毛が気になるときのチェックポイント
「季節の影響」か「薄毛の始まり」かを見分けるには、次のポイントを参考にしてください。
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抜け毛が2〜3か月以上続いている
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明らかに髪が細くなってきている
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頭頂部や生え際の地肌が目立つようになった
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家族に薄毛の遺伝がある
もしこれらに当てはまる場合は、単なる季節性の抜け毛ではなく、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)の可能性も考えられます。心配な方はぜひ、私にご相談ください!
まとめ
抜け毛は誰にでも起こる自然な現象であり、特に季節によって増減します。秋は夏のダメージの影響、春は環境変化やアレルギー、冬は乾燥、夏は紫外線と皮脂――それぞれの季節に原因があります。
大切なのは、季節ごとの頭皮環境の変化に合わせてケアをすること。規則正しい生活習慣と正しいヘアケアを心がければ、抜け毛を必要以上に恐れることはありません。
「季節のせいだから仕方ない」と放置せず、今できるケアを続けて、健康な髪を守っていきましょう。