抜け毛と薄毛の違いとは?正しく理解して健やかな髪を守ろう
「最近、シャンプーの時に髪が多く抜ける気がする」「鏡を見たら分け目が広がってきた気がする」――このような不安を抱く方は多いのではないでしょうか。髪に関する悩みの中でよく耳にするのが「抜け毛」と「薄毛」という言葉です。似たように使われることも多いですが、実は意味合いが異なります。この違いを理解することが、正しいセルフケアや治療への第一歩になります。
本記事では、抜け毛と薄毛の違い、その原因、見極めのポイント、そして日常でできるケアについて詳しく解説していきます。
抜け毛とは?
抜け毛とは、その名の通り「髪の毛が抜け落ちること」を指します。髪は一定のサイクルで生え変わっており、健康な人でも1日に50~100本程度は自然に抜けると言われています。これは「ヘアサイクル」と呼ばれる仕組みによるものです。
ヘアサイクルの流れ
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成長期(2~6年):髪が太く長く伸びる期間
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退行期(2~3週間):成長が止まり、毛根が弱まる期間
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休止期(2~3か月):髪が抜け落ち、新しい髪が生える準備をする期間
つまり、抜け毛自体は決して悪いものではなく、自然な新陳代謝の一部なのです。
ただし、通常よりも抜け毛が増えている場合は要注意です。
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季節の変わり目(特に秋)
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ストレスや生活習慣の乱れ
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栄養不足
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ホルモンバランスの変化
などによって、一時的に抜け毛が増えることがあります。
薄毛とは?
一方、薄毛とは「髪の量や太さ、密度が減り、頭皮が透けて見える状態」を指します。抜け毛が多いことが原因になる場合もありますが、必ずしも抜け毛とイコールではありません。
薄毛の特徴は、髪のボリュームが全体的に減ることです。特に以下のような状態が見られます。
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髪の毛が細くなり、コシがなくなる
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分け目や生え際が広がって見える
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地肌が透けやすくなる
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髪をセットしてもすぐにペタッとつぶれる
薄毛は進行性であることが多く、放置するとさらに進んでしまうこともあります。そのため、抜け毛以上に注意深い観察と早めの対策が必要です。
抜け毛と薄毛の違い
ここまでの説明を整理すると、両者の違いは以下の通りです。
抜け毛 | 薄毛 | |
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定義 | 髪が抜け落ちる現象 | 髪の量や密度が減り、頭皮が透ける状態 |
原因 | ヘアサイクルの一部、ストレス、季節、生活習慣など | 男性ホルモン、遺伝、加齢、頭皮環境の悪化など |
一時的/慢性的 | 一時的なことが多い | 慢性的に進行することが多い |
見た目への影響 | 抜けた本数を見て不安になる | 実際にボリュームが減り、見た目に変化が出る |
つまり、抜け毛はあくまで「現象」であり、一時的なことも多いのに対し、薄毛は「状態」として持続的に進行してしまう点が大きな違いです。
自分は抜け毛?それとも薄毛?見極めポイント
抜け毛が気になるときに、「これは自然な抜け毛なのか、それとも薄毛の始まりなのか」を見分けることはとても重要です。
チェックポイント
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抜け毛の本数が100本を超えていないか
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抜けた毛の太さが細くなっていないか
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分け目が以前より広く感じるか
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家族に薄毛の人が多いか
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抜け毛が数か月以上続いているか
一時的な抜け毛であれば、生活習慣の改善で自然に落ち着く場合がほとんどです。しかし、髪の毛が細くなっている・頭皮が見えやすいなどの変化がある場合は、薄毛に移行している可能性があります。
日常でできる抜け毛・薄毛対策
抜け毛と薄毛の違いを理解したら、次は対策です。
1. 食生活の改善
髪の主成分は「ケラチン」というたんぱく質です。肉や魚、大豆製品をバランスよく摂りましょう。また、ビタミンB群や亜鉛などのミネラルも欠かせません。
2. 睡眠をしっかりとる
睡眠中に髪の成長ホルモンが分泌されます。6~7時間以上の良質な睡眠を確保しましょう。
3. ストレスを溜めない
強いストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、抜け毛を増やす要因になります。適度な運動や趣味でリフレッシュする習慣が大切です。
4. 正しいヘアケア
強い洗浄力のシャンプーは頭皮を傷めやすいので、低刺激のものを使いましょう。爪を立てずに指の腹で優しくマッサージするように洗うのが理想です。
5. イシとスほのりに相談する
抜け毛や薄毛が気になる場合は、早めに当店にご相談ください!
まとめ
「抜け毛」と「薄毛」は似ているようで、実は意味が異なります。
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抜け毛はヘアサイクルの一部であり、一時的な増加もある
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薄毛は髪が細く少なくなり、進行性であることが多い
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見極めには、抜け毛の本数・毛の太さ・地肌の見え方をチェックする
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食生活や睡眠、ストレス管理などの生活習慣改善が基本のケアになる
抜け毛の段階であればセルフケアで十分改善できる場合も多いですが、薄毛に進行してしまうと時間がかかることもあります。早めに違いを理解し、日々の生活習慣を見直して、健やかな髪を守っていきましょう。